イチロー選手の成功を支えた「見る力」
動体視力の重要性を示す実例として、メジャーリーグで活躍したイチロー選手のエピソードがあります。
「イチロー選手は中学三年生まで毎日バッティングセンターに通い、時速約140キロメートルの球を打ち続けた。また、走る車のナンバーを見て、その数を瞬時に足すといった訓練を行い、動体視力を鍛えていた」
(平成13年8月19日 日本経済新聞朝刊より引用)
このような独自の視覚トレーニングにより、イチロー選手はライバルに大きな差をつけることに成功しました。
また、田村スポーツビジョン研究所が1996年に実施した調査では、当時オリックスに所属していたイチロー選手の動体視力がチーム内トップであることが判明しました。
「イチロー選手の視覚能力テストのスコアは800点満点中687点でトップ。特に瞬間視能力が優れており、0.1秒だけ表示された8ケタの数字を7ケタまで正確に記憶できた。平均は4ケタだった」
(平成13年8月19日 日本経済新聞朝刊より引用)
投手が投げたボールがホームベースに届くまで約0.4秒、スイングに要する時間は約0.2秒。このわずかな時間内に球種やコースを見極め、バットを振るためには、優れた動体視力と瞬間視能力が不可欠だったのです。


